オフィス・スイートのルネサンス

3.4の新機能

このページではLibreOffice 3.4の新機能を紹介しています。

主な新機能

Redesigned Move/copy Sheet Dialogue
「シートの移動またはコピー」ダイアログを改善  (編集→シート→移動またはコピー) (Joost Eekhoorn, Christoph Noack)
Improve HTML export with thumbnails
HTMLへのエクスポート機能が強化され、目次ページにスライドのサムネールが表示されるように(Julien Nabet, Michael Meeks)
International Font Previews
フォントを選択するドロップダウンメニューにおいて、ある特定の文字(アラビア文字、ヘブライ文字、マラヤーラム文字など)のために用意されたフォント向けに、その文字による描画例も表示するように。(Caolán McNamara, Red Hat, Inc.)
Color Charts
グラフの色: ツール→オプション→グラフ→デフォルトの色からグラフに使用可能な色を追加/削除できるように。 (Rob Snelders)
Named Range
名前付き範囲をデータソースとして: 3.4では名前付き範囲をピボットテーブルのデータソースとして使うことができるようになりました。
Text Rendering in Linux
文字のレンダリング: Linuxにおいて文字のレンダリングが改善されました。他のCairoを用いたアプリケーションと同じサブピクセルの設定を用い、Cairoを通じて文字が描画されます。これにより、LibreOfficeでも、他のデスクトップアプリケーションと同じように文字が表示されるようになりました。

Writer

  • Writerのページの境界がグラデーションのかかった影で表示されるようになり、色はオプションで変更可能になりました (ツール→オプション→配色の調整→影)。Writerを起動すれば、見た目ですぐに分かる変更点です。 (Sébastien Le Ray)
New gradient / Drop-shadow
  • 段組みの境界線と脚注の境界線について、色とスタイルが選べるようになりました。これによりODFとの互換性が向上しています。 (Cédric Bosdonnat)
Footnote Separator
  • 番号付けにおいてギリシャ文字が利用可能に。 (Pantelis Koukousoulas)
Greek Bullets

 

  • Graphiteスマートフォントレンダリングに関して、新しく高速化されたGraphiteエンジンを使うように完全に書き換え、少なくとも10倍高速化し、より安定しました。既存のフォントやドキュメントを変更する必要はありません。 (Keith Stribley, Martin Hosken, SIL International)

Calc

  • 「シートの移動またはコピー」ダイアログを改善 (編集→シート→移動またはコピー)。 (Joost Eekhoorn, Christoph Noack)

Redesigned Move/Copy Sheet Dialogue

  • シートごとのオートフィルタ: あらかじめ名前付きの範囲を設定しておくことなく、シートごとにオートフィルタを設定できるようになりました。これまでは、1つのドキュメントで1つのオートフィルタしかサポートされておらず、名前付きの範囲をあらかじめ作らずにあるシートでオートフィルタを設定してしまうと、別のシートで設定したオートフィルタが無効化されてしまっていました。 (Markus Mohrhard)
  • 描画レイヤーを刷新し、図形描画オブジェクトの位置とサイズの再現性を向上。 (Caolán McNamara, Red Hat, Inc.)
  • 外部参照の取り扱いに関する大幅な刷新: 外部参照に関するコードは大幅に書き換えられ、外部参照が関わる数式の計算の多くのバグを修正しました。また、特に大きなデータ範囲を参照している場合に、データキャッシュのパフォーマンスが改善されました。 (Kohei Yoshida)
  • シートごとの名前付き範囲: これまでは、アクティブなシートに関係なく、ドキュメント全体で参照できる名前付き範囲しかCalcではサポートされていませんでした。3.4では、シート内でのみ有効な名前付き範囲を定義することができます。この変更に伴い、「名前の指定」ダイアログ(挿入→名前→指定)も変更されました。 (Kohei Yoshida)
  • 一つのシートに複数の小計: データ→小計から、1つのシートで複数の小計範囲を定義することができるようになりました。これまでは、小計範囲を設定しようとすると、それまでに同一シートにあった小計範囲を上書きしてしまっていました。(Kohei Yoshida)
  • Excelファイルを読み込んだ際に、他のExcelファイルに対するOLEリンクを外部ドキュメントの参照として読み込むように。これまでは、CalcはExcelファイルを読み込む際にOLEリンクを無視し、OLEリンクを含むセルをエラーとしていました。 (Kohei Yoshida)

ピボットテーブル (元データパイロット)

  • 「データパイロット」は「ピボットテーブル」に名称変更

Pivot Table
  • フィールドの数が無制限に: これまでには、ピボットテーブルは8個までの列/行データフィールドと10個までのページフィールドしかサポートしていませんでした。3.4ではフィールドの数の制限がなくなりました。 (Kohei Yoshida)
  • 名前付き範囲をデータソースとして: 3.4では名前付き範囲をピボットテーブルのデータソースとして使うことができるようになりました。これにより、例えばデータソースに新しい行を追加して、ピボットテーブルを更新すると、ピボットダイアログを使ってデータソースの範囲をいちいち変更することなしに、新しいデータが反映されるようになります。 (Kohei Yoshida)
  • Named range as the data source for Data Pilot

     

    • 内部的な変更: ピボットテーブルの内部の実装に大きく手が加えられ、主にピボットテーブルの更新に関わるいくつかの回帰バグを修正しました。 (Kohei Yoshida)

    Impress/Draw

    • HTMLへのエクスポート機能が強化され、目次ページにスライドのサムネールが表示されるように。 (Julien Nabet, Michael Meeks)
    Improved HTML export with an image thumbnail

     

    フィルタ

    • Javaで書かれていたフラットODFのインポート/エクスポートフィルタをC++で書き換え、速度が大幅に改善。Writerドキュメントを .fodt で保存してみてください。 (Peter Jentsch)
    • 古くなったStarOfficeのバイナリファイルフォーマットのフィルタを刷新し、書き出しのコードを削除。これにより、フィルタのサイズが小さくなり、これらのファイルは読み込むことだけができるようになりました。「名前を付けて保存」ダイアログもスッキリしました。 (Pierre-André Jacquod)

    全アプリケーションに共通の変更点

    GUI

    • Unityをサポートし、グローバルメニューが有効に。 (Alberto Ruiz for Canonical Ltd.)

    Support for Unity and Global Menu Support

    • フォントプレビューの国際化: フォントを選択するドロップダウンメニューにおいて、ある特定の文字(アラビア文字、ヘブライ文字、マラヤーラム文字など)のために用意されたフォント向けに、その文字による描画例も表示するように。(Caolán McNamara, Red Hat, Inc.)

    Internationalized Font Previews

    • オートコレクト: 文の始めに"http://"と入力しても、勝手に大文字から始めないようになりました。このようなURLは大文字で始める対象から外れました。 (Sébastien Le Ray)
    http// Autocorrect Fix
    • 文字のレンダリング: Linuxにおいて文字のレンダリングが改善されました。他のCairoを用いたアプリケーションと同じサブピクセルの設定を用い、Cairoを通じて文字が描画されます。これにより、LibreOfficeでも、他のデスクトップアプリケーションと同じように文字が表示されるようになりました。右のスクリーンショットはデスクトップ全体でサブピクセルを有効にした場合のものです。 (Caolán McNamara, Red Hat, Inc.)
    Linux Rendering Improvement
    • Linuxのマウスポインタのテーマに適合 (Kurosawa Takeshi)
    • Gtk+テーマとの親和性を向上し、LibreOfficeがよりネイティブアプリケーションらしく。メニューの区切り線、Altキーに関する問題、トグルボタン、その他多くのウィジェットのレンダリングの細かいところを修正。(Lucas Baudin)
    Improve gtk + Theme Integration
    • 検索ツールバーがよりFirefoxやEvolutionと同じような動作をするように。デフォルトでは非表示で、Ctrl+fでウィンドウ下部に表示されます。また、より多くのテキストが入るように検索窓が広くなりました。また、「検索と置換」ダイアログを開くショートカットキーは Ctrl+Alt+f に変更されました。 (Jan Holesovsky)
    Find Toolbar Fix
    • Writer、Calc、Impressにおいて、線のスタイルと幅を別々に設定できるように。 (Cédric Bosdonnat)
    • 3Dの境界線をサポートし、ODFを含む各種ファイルフォーマットを読み込み時の互換性を向上。 (Cédric Bosdonnat)
    • グラフの色: ツール→オプション→グラフ→デフォルトの色からグラフに使用可能な色を追加/削除できるように。 (Rob Snelders)
    Color Charts
    • Shift+F3による大文字/小文字の切り替え: bug #32559 (Bálint Dózsa)

    パフォーマンス

    • Linuxにおいてスムーズな起動: アプリケーションのデータを読み込み始める前にスプラッシュスクリーンを表示するようにし、スプラッシュスクリーンが表示されるまでの時間を短縮。 (Michael Meeks)
    • アクセシビリティのテーマに用いられていた、非効率で不必要な'BmpColorMode'を用いる方法を中止。テーマの容量を小さくし、ハイコントラストアイコンを専用のテーマに分離することで重複していた部分を解消。 (Chris 'mordocai' Carpenter, Sebastian Spaeth)
    • 150もの重複した 'missing icon' アイコンを削除。 (Joachim Trémouroux, Andrew C. E. Dent)
    • 使用頻度の低いエンコーディング変換機能を別のライブラリに切り離したことにより、1Mb程度のメモリを節約。 (Jan Holesovsky, Michael Meeks)
    • Linuxのfontconfigのメモリリーク: フォントに関連するメモリリークを修正し、最大で800k程度(インストールされているフォントの数による)のメモリを節約。 (Caolán McNamara, Red Hat, Inc.)
    • より効率的な圧縮をすることにより、Windowsインストーラのサイズを30Mb以上も小さく。 (Kálmán „KAMI” Szalai)
    • 624個の各国語のパレットファイルを削除し、ローカライズされたランタイムデータに。 (Andras Timar)
    • Windows 9xのUnicode対応していないWin32 API向けの互換性対応のためのコードを削除。 (Jesús Corrius)

    その他

    • パスワード付きのドキュメントを開いている場合にファイル → プロパティ → 全般 → パスワードの変更によりパスワードが変更可能に。このボタンはドキュメントがパスワード付きで保存されている場合にのみ有効です。 (Kohei Yoshida)
    Change Password
    • Linuxにおいて、LO-3.3とLO-3.4の両方を同一マシンにインストール可能に。ただし、ユーザー設定が2つのバージョンで共有されるため、同時には起動できません。

    ローカライゼーション

    • コンゴ共和国で話される Beembe (beq)、 Bekwel(bkw)、 Kituba (mkw)、 Lari (ldi)、 Mbochi (mdw)、 Teke-Ibali (tek)、 Teke-Tyee (tyx)、Vili (vif) が文書内で指定可能になり、これらの言語に対するHunspellスペルチェッカが利用可能に。 (Andras Timar)
    • ポルトガル語 (アンゴラ) のロケールデータを追加。 (pt_AO) (Andras Timar)
    • ドイツ語のスペルチェック辞書、ハイフネーション、類義語辞典を更新。